2013年12月18日 16:38
最近、メガネのディスカウントショップで、詐欺に近い商法が行われているとの情報がある。。
店頭に出ている、3000円!という宣伝につられて入店してみると、
店頭表示の商品が、レンズがものすごく「分厚」で、削らなければ使用に耐えられないというシロモノ。削る場合は「加工料金」として、結局10000円以上かかるそうだ。
なんか、ボッタクリ・バーみたいだ。
補聴器の場合は、そのような詐欺的商法はあまり耳にしない。
高齢者が補聴器を買う場合、たいがいは家族の付き添いもあり、
オージオメーターによる聴力測定もあり、
「貸し出し・お試し期間」
もある。
しかし、私の知る範囲で、
「100万円に近いお金を出して補聴器を買ったが最近は使っていない」
という方が、ちょくちょくいる。
高齢者の場合、補聴器を購入しても、ほとんどの方が使っていないのではないか、
という情報もあります。
購入するときに、あれほど検査したり、試し聞きをしたりしたのにねえ。
付き添い家族としては、じいちゃんが聞こえるようになって、家族の会話に加われるのなら、
いくらお金をだしてもかまわないといった、けなげな気持ちになっている。
<補聴器店で>
家族:「聞こえる?」
ナ者:「うん、聞こえる」
そういう会話が交わされて、大金をはたいて購入して、しばらく使用するが、
結局は引き出しのなかにしまいこんでしまうケースが多いようだ。
補聴器店での「試し聞き」で、実際にはよく聞こえていないのに、
「聞こえたい」
という気持ちが
「高額だから聞こえるはずだ」
となり、
「聞こえる」
と答えてしまう。
シビアーにいうならば、難聴者には迎合癖がある。
心理のアヤである。
メガネとちがってこちらは、1万円とか2万円とかの金額ではない。桁違いに高額だ。
長野難聴主催の「聞こえの相談会」で、関宜政先生(言語聴覚士)がよく仰っていた。
「ろくに調整の能力もない補聴器店が100万円もの補聴器を売っている」
「憤りを覚える」
と。
補聴器店の販売は詐欺ではない。
詐欺ではないが、難聴高齢者の無知に付け込んで高額補聴器を販売するのは、
広義の詐欺に近いと言えるのではないだろうか。
2011年06月13日