受付嬢が「金縛り」

六万石

2014年05月03日 19:55

過日、難聴者の手話グループで某博物館を訪ねた。
「身障者無料」と聞いていたので、
私は、受付で、
恐る恐る身障者手帳を差し出した。

受付嬢、しげしげとその身障者手帳を吟味していた。

身障者手帳の表ページには、
本人の氏名、生年月日、写真、障害等級
それ以外は載っておりません。

私が聴覚障害者であることがわからない。

で、突然に、なにやらわけのわからないことを、
「ベラベラベラ」
としゃべりだした。

私は、ここぞとばかり、
「耳が不自由です。身振り・手話・メモ書きでお願い」
というカードを差し出した。

たいがいの場合、それでうまくいくのだが、
この受付嬢は、とっさのことでパニックになってしまい、
反応するすべを失った。

呆然として、全く反応がない。
バカである。

見かねた手話グループの聴者が何かを話し、
それで、無事、受付を通過させてもらった。

件(くだん)の受付嬢は、
聴覚障害者との出会いが初めてだったのかもしれない。

ちょっと、かわいそうではあった。

・・・・・閑話休題


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