めまい治療法開発のニュース

六万石

2014年05月09日 11:35

めまいや体のふらつき
耳の後ろの部分に微弱な電流を流すことで症状を改善させる
という治療法を東京大学のグループが開発したという。

めまいや体のふらつきには、これまで有効な治療法がなかった。
もしかしてこれが、耳鳴りや難聴にも有効な治療法となるかもしれない、
難聴者だったら、誰だってそう思うだろう。

耳に弱電流を通す、という発想は、
昭和40年代の後半に名古屋大学でも研究され、
当時新聞・テレビで大流行していた中国針による治療とタイアップしていた。

頭や耳の後ろに針を打ち、
あるときには微弱電流を流し、
またあるときにはお灸で温める、などの方法であった。

日本共産党の機関紙しんぶん赤旗日曜版にも紹介され、
昭和47年、私は、在職のまま岡谷から名古屋に通った。

すべての治療機関から見放されていた者にとって、
藁(わら)をもつかみたい心境であった。

その後、名古屋の治療院が東京に進出したことに伴い、
昭和48年、休職して東京で、その治療受けていた。

同じ治療を受けていた当時の日本共産党議長・野坂参三氏と
治療台に隣席したこともある。

「聞こえが改善した」
と言う者が多かったが、私には、何の効果もなかった。

そういう治療はまったく効果がない、
という結論に到達すまでに、かなり長い年月を要した。

治療をうけていた者たちの
「耳鳴りも聴力もいくらか改善される」
という曖昧な証言がネックとなっていたのである。

だから、どう、
ということではなくて、
ただ、過去にそういうことがあったという、
事実を記しておきたい。

今回の治療法が、さらに発展して、
耳鳴り・難聴にも有効となる日を切望するのはもちろんである。