スタンダールも悩んだ「掛け算」

六万石

2015年05月29日 21:06

<西さんのブログからの引用です>

昨夕、T友人宅でコーヒーを飲んでいる時
ひょんな事から算数の話しになった。

0個X1=0である。数字が何処まで行っても0個XN=0である。
なんとなく理解の範疇である。

饅頭が入っていない皿をどれだけ並べても饅頭はないのである。

ですが、10個X0=10個だと還暦まで信じていた。

だが、世間の常識ではN個X0=0個なんだと教えられる。

驚愕の話しでした。

しかし、その算数的マジックについてまだよく分からないのです。

例えば、
饅頭が10個入っている皿が目の前にあったとして
それを「0倍」にしたところで、皿には10個の饅頭が目の前にありますよね。
その饅頭が無くなってしまうと言うことは、
僕が余所見している間に誰か盗み食いでもしたのか?
10個の饅頭の行方は・・・????
饅頭の行方が気になりろくに眠ることも出来なかった。

「0」とは、一体どんな姿をしているのだろうか?
小学4年生の時に感じた???な疑問はまだ解消されないのである。
と言う訳で
僕の算数は、小学4年生でストップしたままです(爆笑)

だれか説明してくれ!!饅頭は何処へ行ったのか?

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いい質問ですねえ(池上さん)

スタンダールも、これに悩んだそうです。
借金×借金がなぜ、プラスなのか、と。

掛け算の意味: 「1あたりの量」×「いくつ分」=「総量」


一皿あたりに入っている饅頭の数 × 皿の数 = 饅頭の数

掛け算というのは、掛けられる数と、掛ける数とは
全然意味が違う。

私は次のように教えています。
トランプにツーテン・ジャックというゲームがあります。
ババ抜きのようなゲームです。

(+5点)の札を3枚もらえば15点の得            (+5)×(+3)=(+15)
(ー5点)の札(つまり借金札)を3枚もらえば15点の損。 (ー5)×(+3)=(ー15)
(+5点)の札が3枚相手に渡れば15点の損        (+5)×(ー3)=(ー15)
(ー5点)の札が3枚相手に渡れば15点の得        (ー5)×(ー3)=(+15)
  
饅頭10個入った皿を3枚もらえば、饅頭は30個、自分のものになる。
0枚もらえば(つまり、もらわなければ)饅頭はない。
饅頭は消えたわけではなくて、今、自分のところには、ない!

以上の教え方は、私のオリジナルではなくて、
実は遠山啓水道方式です。

スタンダールも、掛け算の意味が分かっていなかったみたいです。
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西さんのブログのアドレス → http://www.number7.jp/bbs/nishiart/ 
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2015.5.29