「とやま」か「とみやま」か

六万石

2014年05月05日 18:41

♪ 熱海の海岸 散歩する
  貫一 お宮の二人づれ
の演歌とともに、日本中に膾炙(かいしゃ)されている「金色夜叉」。
  「宮さん、今月今夜のこの月を・・・」
と、お宮を蹴っ飛ばす場面は、
忘年会の出し物としても、面白おかしく、演じられます。
蹴っ飛ばされるお宮の役(男性)のラクダの股引が見えたりして拍手喝采。

そこで、クイズ。
主人公、貫一の、苗字は?
これは「間」(はざま)ですね、つまり間寛一。

では、お宮の苗字は?
鴫沢(しぎさわ)というんですね。 鴫沢宮。

鴫沢宮は、資産家の息子の金に目がくらんで、
そっちと結婚してしまう。

さて、件(くだん)の資産家の息子の姓名は?
これが、富山(とみやま)唯継(ただつぐ)という。

ふーん、
やっぱり「富山」は、
地名のときには「とやま」
苗字のときには「とみやま」
そういうケースが多いのかもしれない(?)、と思ってしまう。

だから朝ドラの字幕で、
富山(とやま)先生
と、わざわざふり仮名をつけてもらえているのは、ありがたい。

もし、振り仮名がついていなければ私は
「とみやま」
だと思ってしまったことだろう。

何かの話をしているときに、
こういう固有名詞を間違えてしゃべってしまうと、
その瞬間に、(周りが)シラーとなってしまう。

私はそういう苦い経験を今までに、何度かしています。

もう一つ、トリビアですが、間寛一は、その後どうなったか。
彼は高利貸になった。
お金の亡者、お金の「夜叉」のようになってしまった。
で、「金色夜叉」!

ごそまつでした。



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