2017年02月13日

手話言語条例制定について(難聴者の立場から)

手話言語条例制定について・・・難聴者の立場から


おなじみのニシダさんの掲示板2/11の記事に、手話言語法制定について、
基本的には理解した上で、それでもなお難聴者の立場から、、、
なぜ、情報保障法とならないのか、その違和感、疑問について、
意見が述べられております。

・決して手話言法・条例に反対しているのではない。
・総合的情報保障法の条文中で、手話は言語であると明記すればいいのでは。
・手話言語法・条例が一人歩きし、難聴者が置き去りにされかねないのではないか。
・総合情報保障法として取り組み得なかったことは全難協の不甲斐なさも残念。
・・・・・などなど。
詳細は、下記をクリックしてお読みください
ニシダツトムのそと・あそび


私はすでに難聴者協会を引退した身でありますから、
知ったかぶりの論評はさし控えたいと思いますが・・・

手話の苦手な一人の難聴者として、
思いは、
たしかに複雑ですね。

「聞こえないのに、なんで手話が苦手なの?」
と思われる(言われる)のは、つらい。

「もっとよい補聴器にしたら?」
とか、
そう言われるのと同様に、
いや、それ以上に、
つらい。
                                  2017.2.12 (MON)

      ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この記事へのコメント

コリ
ROKUさんから、たくさん考えさせていただけるので、差支えない範囲で、論評、是非お聞きしたいです。

世間は「聴覚障害=手話」と思っているし、自分でも、「手話を覚えなければ。」と思い込んで、苦しかったけれど、中難協を知り、その思いから解放されました。
でもこういうものができると
「聴覚障害=手話」がさらに定着してしまいます。

千葉県では手話、要約筆記と並列表記を
強く主張したそうですが、
結局、「千葉県手話言語等の普及の促進に関する条例」となり、
要約筆記は「等」の陰に隠れてしまいました。
中難協がふがいないのではなく、バックにあるものは何なのか・・

余談ですが、ニシダさんのところにあった全日本ろうあ連盟が出してきた「筆談マーク」に関する協議では、ふがいないと思われないように、全難聴にはがんばってほしい。
Posted by コリ at 2017年02月13日 08:43

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ニシダ
全日ろう協会員数は2万人を超えていると聞きました。

全難連合の会員数は知りませんが、
全日ろう協よりも少ないことは間違いありません。

組織力とは言わずもがな数そのものに比例します。
数が多ければそれだけ「圧力団体」として力を発揮できるのはご承知の通り。

我が富山県にも県中途失聴・難聴者協会はありますが
会員数は3人・・・4人だったかも・・・
いずれにしろ組織の体をなしていないのです。

大反省。

1947年に全ろう協が設立してから
会員による果敢な戦いを経て、
運転免許に象徴される免許制度禁止条項の見直しを勝ち得てきて、
それが障がい者差別解消法に繋り、
全日ろう協の活動には敬意と尊敬をしています。

これらの戦いを通して鍛え上げられてきた全日ろう協の意思は、
とても強固で揺るぎないものだと常日頃感じています。

ただ、全日ろう協にはもう一歩進んで広い視野に立って「聴覚障害と情報保障」を見つめ直して欲しいと、願っているだけなのです。
Posted by ニシダ at 2017年02月13日 12:37

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ROKU
長野県では、一昨年、県主催の意見交換会があり、
私が長野難聴を代表して出席し、意見を述べました。
そのときの様子は、当ブログにも書きこんであります。
 →http://rokumangoku.naganoblog.jp/e1962817.html

その際、鳥取県と明石市の条例が参考資料として配布されました。
鳥取県のは、ほぼ、全日ろう連の案をなぞったものであり、
明石市のそれは、全日ろう連の案にプラスして
総合的な情報保障をコンセプトにしたものでした。

長野県では、制定までの時間的制約の事情から、
ほぼ、全日ろう連の案が採用されたことは、ご承知の通りです。

私が一番残念だったのは、県聴障協が、
「このようにしてもらいたい」
と、要求の具体的な案(全日ろう連案)を持って臨んでいるのに、、
長野難聴には、
自前のそれ(全難聴案)がない! 
ということ。

私が、いくら大声で力説しても、
「ただ騒いでいる。騒いでいるだけ」
みたいになってしまった。

組織力の違いを、まざまざと思い知らされました。

(私は年齢的に、もう働けませんが)全難聴に望むことは、
下からの討議を大切に積み上げて、
愚痴やつぶやきを形にしていくよう、頑張って欲しいと思います。

また、全日ろう連は、聴覚障害者全体の
利益代表
でもある、という自覚を持つべきであろうと思います。

(註)「利益代表」:ある人・階層などに代わってその利益を代弁・保護するもの。
   たとえば、「組合役員は組合員の利益代表」

                                       2017.2.13 (MON)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ニシダ
「利益代表」・・・・
これを見てハッとなりました。
そいえばそうだ。
その言葉をすっかりと忘れていました。
Posted by ニシダ at 2017年02月14日 07:59
                 
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ROKU
   ニシダさんのコメントの最終行
   >> ただ、全日ろう協にはもう一歩進んで広い視野に立って
      「聴覚障害と情報保障」を見つめ直して欲しいと、願っているだけなのです。

   と、同主旨です。
                            2017/2/14
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
≪ウオーキング散歩道≫

手話言語条例制定について(難聴者の立場から)
塩尻市堅石 下原公園 (上記記事の内容とは関係ありません)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



Posted by 六万石 at 09:07 │手話
この記事へのコメント
「手話=聴覚障害者」や「もっと良い補聴器を使えば良いのに・・」というような概念が一般社会に浸透してきているのは残念ですね。
これらの問題は「難聴者自身が聞こえにくいことに対して権利意識が希薄である」ことに尽きるのかと思います。
一般に、他のの障害者(例えば視覚障害や車椅子など)と相対した時、その障害故に起こりうる行動を冷笑したりしませんが、難聴者(加齢による聞こえにくさも含めて)が会話を正確に聞き取れず、ズレた返事をすれば笑いの対象になるのです・・・何故でしょうか?
しかも、笑われる難聴者自身でさえ、事の重大さに気付いていない。
「聞こえないんだから仕方ない」という諦めの気持ちを、「何で笑われなくちゃいけないの!」という方向に舵を切るべきかと。
ろう協との会員数を単純に比較するよりも、障害理解と権利意識の確立を進める事に力を入れたいですね。
Posted by <M> at 2017年02月24日 23:10
「利益代表」・・・・
これを見てハッとなりました。
そいえばそうだ。
その言葉をすっかりと忘れていました。
Posted by ニシダ at 2017年02月14日 07:59
全日ろう協会員数は2万人を超えていると聞きました。

全難連合の会員数は知りませんが、
全日ろう協よりも少ないことは間違いありません。

組織力とは言わずもがな数そのものに比例します。
数が多ければそれだけ「圧力団体」として力を発揮できるのはご承知の通り。

我が富山県にも県中途失聴・難聴者協会はありますが
会員数は3人・・・4人だったかも・・・
いずれにしろ組織の体をなしていないのです。

大反省。

1947年に全ろう協が設立してから
会員による果敢な戦いを経て、
運転免許に象徴される免許制度禁止条項の見直しを勝ち得てきて、
それが障がい者差別解消法に繋り、
全日ろう協の活動には敬意と尊敬をしています。

これらの戦いを通して鍛え上げられてきた全日ろう協の意思は、
とても強固で揺るぎないものだと常日頃感じています。

ただ、全日ろう協にはもう一歩進んで広い視野に立って「聴覚障害と情報保障」を見つめ直して欲しいと、願っているだけなのです。
Posted by ニシダ at 2017年02月13日 12:37