2014年08月21日 17:23
ろう者が手話で質問する。
それを手話通訳が読み取って音声に変える。
その音声をたよりに要約筆記者が要約して書く。
なんとも、まどろっこしいのですが、
要約筆記のスクリーンが遅れてしまうことがある。
遅れの原因が、手話読み取りにあるのか、
要約筆記にあるのかは、
ろう者も難聴者もわからない。
だから難聴者は、
文字が出るまで黙って待っている。
ろう者は、
「もっと速く書け!」
と、要約筆記者に要求する。
要約筆記者にとっては、苦しいところだ。
通訳のタイムラグは、
通訳を複数回繰り返すとタイムラグが生じるのは当たり前ですよね。
講演会や会議などで要約筆記者の支援の元参加しているとしばしば経験する事なので、
タイムラグは、僕にとってはごく普通の事として受け止めていますが、
春にある会議に参加した時、
私に発言を求めるろう者の発言があり
手話→読み取り→要約→私が読む と言う一連の流れの中で
私の横にいた聴覚障害者協会役員の健聴者が、
要約筆記の最中に「簡単」に説明すれば良いだけと言うよな趣旨の事を言われ、
早く発言しなさいと諭されましたが、
難聴者が置かれている立場を全く理解して居られない方だなと
実は悲しさと憤りを感じたことがありました。
難聴者が要約筆記支援の現場を見て頂くのは
その健聴者にとっても良い経験だったのではないかと
そのエピソードも肯定的に今は受け止めています。
Posted by 西 at 2014年08月20日