感音性難聴と補聴器

六万石

2015年11月08日 09:00

≪つぶやき≫

感音性難聴というのは、写真で言えば
ソフトフォーカス
のようなものではないかな。

ソフトフォーカスにされた写真は、
いくら拡大しても明瞭にならない。

視覚で見分けがつく図形の断片を脳でつなぎ合わせて、
全体像をつかもうと、むなしい努力をするだけだ。

感音性難聴者は、
いくら補聴器で音を拡大しても、言葉は明瞭にはならない。

それは、何かを「がなり立てて」いる右翼の街宣車。
あるいは
全共闘時代のアジ演説のように。

感音性難聴者は、
聴覚が偶然にとらえた言葉の断片を、
脳でつなぎ合わせてコミュニケーションしている。

受け答えがトンチンカンになる。
うまくいくはずもない。

感音性難聴の高齢者は、
コミュニケーションをとることに疲れ果て、
せっかく家族に買ってもらった補聴器を
「引き出し」にしまい込んでしまうのだ。    (2015/11/8)

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2015.11.8 (SUN)

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