2013年01月08日

「テストの花道」(3)

日本語の語彙はきめ細やかだ。
「夕暮れ時」のことを「黄昏(たそがれ)」ともいう。

たそがれ【黄昏】は、古くは「誰(た)そ彼(かれ)」。(彼は誰?)
人の見分けがつきにくい夕方の薄暗い時。 
  
「朝」にいたっては、四つの言い方がある。

次の語を、時間の早い順に並べなさい。
(ア) 曙(あけぼの)
(イ) 暁(あかつき)
(ウ) 早朝(つとめて)
(エ) 東雲(しののめ)


正解は (イ)→(ア)→(エ)→(ウ)  でした。

以上、昨年末に放映されたものですが、ボツにするにはもったいないので、記載しました

<おまけ>
黄昏(たそがれ): ♪ たそがれの灯は ほのかにともりて・・
       という歌がありました。
暁(あかつき):夜が明けようとする寸前。本来は、夜を3分して、宵→夜中→暁
        「暁に祈る」という歌(軍歌)が、ありました。
        ♪ ああ、あの顔で あの声で・・
曙(あけぼの):明仄とも。わずかに空があかるくなってくる
        枕草子第一段「春は曙・・」は、あまりにも有名。   
東雲(しののめ):夜明けの薄明かり。そのころ山にたなびく雲という意味もある。
        塩尻~松本への東山道(赤木線)を「東雲の道」と言いますね。
        確かにたなびく雲を、ちょくちょく目にします。
早朝(つとめて):文字通り、朝があけて、早いうち。
        これも枕草子第一段
        「冬はつとめて。雪の降りたるは言ふべきにもあらず」
        (冬は早朝よ。雪が降ったのなんか、たまんないわね! 
                                       橋本治 訳)

 









Posted by 六万石 at 13:29