2010年03月06日
筆談ホステス
長野難聴の機関紙「アルプス」に、「アルプス万華鏡」という読者のコーナーがある。
投稿者が多いときはよいのだが、
投稿記事だけで紙面が埋まらないときには、本当に苦労であった。
「あった」と過去形で書いたのは、
筆者(六万石)も寄る年波と持病の心臓不安には勝てず、今年の4月から、
「アルプス」編集を若い気鋭の方に編集をバトンタッチしたからである。
それはさておき、「万華鏡」の投稿原稿の少ない場合は、
編集者自らパソコンに向かい、記事をこしらえて
匿名やペンネームでページを埋めてきた。
この六万石ログには、
長野難聴のブログに載せられないような話題や裏話のようなものを載せている。
昨日は、「アルプス」66号の「万華鏡」から「筆談ホステス」の話題をピックアップして
この「六万石ブログ」に載せようと思って書いた。
ところがパソコン操作上のミスでその記事が、長野難聴のブログの方に入ってしまった。
気楽に書いたものだから「ちょっとばぶねーかなあ」とは思ったが、
削除しないでそのままにしておいた。
今朝パソコンを開けて驚いた。
長野難聴のブログのアクセスカウンターが、
日頃の数倍の来場者が記録されていた。
長野難聴ブログとしては「爆発ヒット」となった。
これは多分、
「ホステス」というキーワードにつられて不純な(?)動機の
PV(ページを訪れた者)も含まれているにちがいない。
動機が純であろうが不純であろうが、それは一向にかまわないのであって、
とにかく長野難聴の存在を知ってもらう契機となればそれでよいのである。
(2010/3/6)
(編註) 以下は、長野県中途失聴・難聴者協会ブログの記事。
「アルプス」66号(平成21年12月発行)の万華鏡で
「筆談ホステス」の話題を短くとりあげておいた。
==「筆談ホステス」という本が売れている。
作者は聾者でバリバリの銀座のホステス、
(表紙カバーの写真を見ると)美人である。
「筆談」の手段で男たちを元気づけている。
(中略)すごいなあと思う。
すごいと思うけれど自分には遠い話 ==
さて、こういう話題はなかなか書きにくいところがあって、
「アルプス」に載せるかとうかも躊躇したものである。
なぜ書きにくいかというと、
その本は売れてはいたが、
どこか評価が定まっていないところがあったからである。
出版された単行本が話題を呼んで
「筆談ホステス」はドラマ化された。、
やっぱりというか、予想どうり、批判が出た。
複数の週刊誌(週刊新潮と週刊文春)の記事、
「本人は筆談なんかほとんどしていない」
「NO1ホステスは大うそ」
「事実とかけ離れた美談・つくり話」
「うそ八百の筆談ホステス」
などと、なかなか手厳しい。
しかし、ドラマはドラマであり、
ドラマ化された段階で、それはフィクションであり、
1から10までドラマのとおりなどと思って視聴している輩があるとすれば、
それは「能天気」というものだ。
ずいぶん事実とは違うことだろう、
作り話の部分もあるだろう。
そういうことを全部飲み込んだ上で、
やはりドラマはドラマとして、
難聴のご本人のがんばりを評価する、
そういう考え方が、大人の対応というものではないか。
埃(ほこり)まみれの 巷(ちまた)の夕陽
ビルにかくれりゃ 灯がともる
昨日見た夢に すがって泣いちゃ 生きてはいけない
銀座だよ・・・・「銀座の蝶」(大津美子)
2010/3/5
投稿者が多いときはよいのだが、
投稿記事だけで紙面が埋まらないときには、本当に苦労であった。
「あった」と過去形で書いたのは、
筆者(六万石)も寄る年波と持病の心臓不安には勝てず、今年の4月から、
「アルプス」編集を若い気鋭の方に編集をバトンタッチしたからである。
それはさておき、「万華鏡」の投稿原稿の少ない場合は、
編集者自らパソコンに向かい、記事をこしらえて
匿名やペンネームでページを埋めてきた。
この六万石ログには、
長野難聴のブログに載せられないような話題や裏話のようなものを載せている。
昨日は、「アルプス」66号の「万華鏡」から「筆談ホステス」の話題をピックアップして
この「六万石ブログ」に載せようと思って書いた。
ところがパソコン操作上のミスでその記事が、長野難聴のブログの方に入ってしまった。
気楽に書いたものだから「ちょっとばぶねーかなあ」とは思ったが、
削除しないでそのままにしておいた。
今朝パソコンを開けて驚いた。
長野難聴のブログのアクセスカウンターが、
日頃の数倍の来場者が記録されていた。
長野難聴ブログとしては「爆発ヒット」となった。
これは多分、
「ホステス」というキーワードにつられて不純な(?)動機の
PV(ページを訪れた者)も含まれているにちがいない。
動機が純であろうが不純であろうが、それは一向にかまわないのであって、
とにかく長野難聴の存在を知ってもらう契機となればそれでよいのである。
(2010/3/6)
(編註) 以下は、長野県中途失聴・難聴者協会ブログの記事。
「アルプス」66号(平成21年12月発行)の万華鏡で
「筆談ホステス」の話題を短くとりあげておいた。
==「筆談ホステス」という本が売れている。
作者は聾者でバリバリの銀座のホステス、
(表紙カバーの写真を見ると)美人である。
「筆談」の手段で男たちを元気づけている。
(中略)すごいなあと思う。
すごいと思うけれど自分には遠い話 ==
さて、こういう話題はなかなか書きにくいところがあって、
「アルプス」に載せるかとうかも躊躇したものである。
なぜ書きにくいかというと、
その本は売れてはいたが、
どこか評価が定まっていないところがあったからである。
出版された単行本が話題を呼んで
「筆談ホステス」はドラマ化された。、
やっぱりというか、予想どうり、批判が出た。
複数の週刊誌(週刊新潮と週刊文春)の記事、
「本人は筆談なんかほとんどしていない」
「NO1ホステスは大うそ」
「事実とかけ離れた美談・つくり話」
「うそ八百の筆談ホステス」
などと、なかなか手厳しい。
しかし、ドラマはドラマであり、
ドラマ化された段階で、それはフィクションであり、
1から10までドラマのとおりなどと思って視聴している輩があるとすれば、
それは「能天気」というものだ。
ずいぶん事実とは違うことだろう、
作り話の部分もあるだろう。
そういうことを全部飲み込んだ上で、
やはりドラマはドラマとして、
難聴のご本人のがんばりを評価する、
そういう考え方が、大人の対応というものではないか。
埃(ほこり)まみれの 巷(ちまた)の夕陽
ビルにかくれりゃ 灯がともる
昨日見た夢に すがって泣いちゃ 生きてはいけない
銀座だよ・・・・「銀座の蝶」(大津美子)
2010/3/5
2010年07月10日
二代目筆談ホステス
「ふぃーる」さんより、「この記事にコメントを」と,
「二代目筆談ホステス」YouTubeの動画が送られてきました.
・・・困ってしまった。
(編註)動画はすでに削除されております。2020.6.27
ホステスという職業について,
表面的なこと以外、私は、知らない。
ましてや「銀座の高級クラブ」など私にとって全然別世界。
そもそも聴力障害とホステスという職業とは関係がないのでは?
「障害者だから」
とか
「障害者にもかかわらず」
というものの言いようは、
何を言っていることにもならないのではないかな。
話は別ですが、一昨年の長野難聴伊那例会において私は、
講師のT氏(手話通訳士・女性)に、
難聴者は男のウサの捨て所と言う場所がない
とお話して、
「ヨ者や手話者のいるクラブがあればいいですね」
「いっそ、ヨ者や手話者がホステスさんならもっといい」
などと失礼な冗談を言ったことがあります。
冗談ですよ。念のため。
「二代目筆談ホステス」YouTubeの動画が送られてきました.
・・・困ってしまった。
(編註)動画はすでに削除されております。2020.6.27
ホステスという職業について,
表面的なこと以外、私は、知らない。
ましてや「銀座の高級クラブ」など私にとって全然別世界。
そもそも聴力障害とホステスという職業とは関係がないのでは?
「障害者だから」
とか
「障害者にもかかわらず」
というものの言いようは、
何を言っていることにもならないのではないかな。
話は別ですが、一昨年の長野難聴伊那例会において私は、
講師のT氏(手話通訳士・女性)に、
難聴者は男のウサの捨て所と言う場所がない
とお話して、
「ヨ者や手話者のいるクラブがあればいいですね」
「いっそ、ヨ者や手話者がホステスさんならもっといい」
などと失礼な冗談を言ったことがあります。
冗談ですよ。念のため。
2010年11月27日
ホステスの筆談について
2010.11/22
昨日、なにげなくテレビを観ていたら、「筆談ホステス」をやっていた。
例の斉藤里恵さんとは、また別の方で、生まれつき耳がきこえない。
1児の母(シングルマザー)、昼間は通信教育で大学の勉強もしている。
立派だ。
夜間は銀座の「クラブM」に勤めて、
「同伴率」(これは業界用語、いわゆる「指名」のこと)、NO.1であるとのこと。
テレビでは「筆談」の様子を紹介していた。
聴覚障害のホステスさん、かわいい感じの上品な色っぽさ。
そこに、なんとなく「すけべ親父」っぽい客が、
ずいぶん楽しそうに「筆談」でコミしていた。
メモ帳みたいなノートに書く字は、両者ともに上手。
でも、スピード感はまったくない。
筆談することそれ自体が客の楽しみなのだから当然であろう。
「筆談のほうが’秘密’をたくさん語れていいですよねえ」とレポーター。
ステレオタイプの質問だ。
「お客さんとのたわいない話が筆談で楽しいです」
とかわすホステスさん。
このホステスさん、頭いい。
それはそれでいい。
クラブとは、そう言う場所だ。
大いに「筆談」をお楽みください。
私達難聴者が「筆談」を必要とする場面は全然違います。
「楽しんで筆談」なんて、とんでもない、
私達はもっと切羽つまっています。
受付で、
本心は筆談などの面倒なことはしたくない職員に、こちとら、
コメツキバッタのように頭を下げて筆談での対応をお願いしているのです。
私達は切羽詰っています。
追い込まれているのです。
筆談(2)2010.11.24
「『筆談』」の定義を述べよ」
まず、広辞苑を開いてみよう。
①随筆・筆記の類
②用件を互いに文字に記して伝え合うこと
へー? ①の意味があるの? 全然知らなかった。
我々が普通「筆談」というときは、勿論上記②の意味でしょう。
手話辞典を見てみよう。
<書く><交換>とある。
左掌に右2指で書くしぐさ、次に両掌をうわむきにして「互いに」前後入れ替える。
やはり、広辞苑と同じ定義でした。
ここで、「筆談」するときのさまざまな状況を想定してみよう。
1.AもBも共に聴者の場合
この場合は、秘密のやりとりとか特別な場合でしょう。
昔は授業中に生徒らがよくやりました。
現今では堂々と私語する者が多いが・・・。
とにかく、 「互いに文字に記して」伝えます。
2.Aが手話のできない健聴者で、Bが「ろう者」の場合。
この場合も、 「互いに」文字に記して伝え合うことになるでしょう。
3.AもBも「ろう者(ろうあ者)の場合
この場合は、筆談はめったにやらないでしょう。
両者ともに手話でコミュニケーションができちゃうのだから。
4.さて、Aが聴者でBが難聴者の場合はどうなのか。
この場合は、難聴者は、口でしゃべるわけで、書くのは聴者だけ。
「互いに」書くわけではない。
広辞苑の「筆談」の定義には、4の場合を想定していないようです。
ここに、「耳の不自由な人」=「ろう者」と想定しているからであり、
要するに難聴者の存在などは、はなっから無視されているということ。
広辞苑といえばその第4版で「要約筆記」という言葉を見出し語に加えた。
ずいぶんご理解のある辞典であると尊敬していたのですが・・・
少しがっかりですね。
難聴者団体の定例会などで仲間に出会ったような場合を除いては
難聴者が「互いに文字に記して伝え合う」という場面は、めったにない。
筆談(3) 2010.11.27
日常に於いては難聴者は、聴者のなかで暮らしている。
難聴者は普通に話し、聴者からは書いてもらう。
「筆談」で応じいてくださる相手に対して「申し訳ない」という気持ちが、まず、先立つ。
そこにストレスが生ずるのである。
例外として、話し相手が要約筆記者の場合がある。
手書きとかパソコンとかの専攻にかかわらず、
相手が要約筆記者のときは、あまりストレスを感じない。
気楽だ!
それはさておき、
郵便局で年賀ハガキを買う場合、どうするか。
「ハガキ100枚ください」
と、普通に話しかければ、必ず次に困った状況になります。
「無地か、絵入りか、インクジェットか・・・」
などと問い返されます。
聞きとれなくて、「え?」{え?」を連発したあげく、
結局最後には書いてもらうというのは、いかにも策がなさすぎます。
そのことがわかっているから私は、最初から紙に書いて持っていきます。
「普通ハガキ100枚。無地。インクジェット」
と書いた紙を出します。
自分が耳が不自由であることを伝えます。
そうすれば、相手を、ごく自然に「筆談」に誘い込むことができます。
駅で身体障害者手帳を見せて割引切符を買うときも同じ。
「北中込、往復、明日使用、大人1人、新幹線利用」
など、できるだけ多くの情報を書いて渡します。
難聴者における「筆談上手」とは、決して「字が上手」という意味ではない。
相手にスムースに筆談していただけるように
工夫して上手に質問やお願いを伝えること、
それが、難聴者の側における「筆談上手」というものだろう。
一方、健聴者側の「筆談上手」とは、
「必要にして十分な情報」を、
簡潔にすばやく書いて伝える能力、
ということになるだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
追記 2017.6.29
「筆談」に関する、2010年11月の記事をまとめてみました。
難聴者にとって筆談とは、たいがいが
READ ONLY
である。
難聴者は、このことに、とても
「うしろめたさ」
を感じている。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
昨日、なにげなくテレビを観ていたら、「筆談ホステス」をやっていた。
例の斉藤里恵さんとは、また別の方で、生まれつき耳がきこえない。
1児の母(シングルマザー)、昼間は通信教育で大学の勉強もしている。
立派だ。
夜間は銀座の「クラブM」に勤めて、
「同伴率」(これは業界用語、いわゆる「指名」のこと)、NO.1であるとのこと。
テレビでは「筆談」の様子を紹介していた。
聴覚障害のホステスさん、かわいい感じの上品な色っぽさ。
そこに、なんとなく「すけべ親父」っぽい客が、
ずいぶん楽しそうに「筆談」でコミしていた。
メモ帳みたいなノートに書く字は、両者ともに上手。
でも、スピード感はまったくない。
筆談することそれ自体が客の楽しみなのだから当然であろう。
「筆談のほうが’秘密’をたくさん語れていいですよねえ」とレポーター。
ステレオタイプの質問だ。
「お客さんとのたわいない話が筆談で楽しいです」
とかわすホステスさん。
このホステスさん、頭いい。
それはそれでいい。
クラブとは、そう言う場所だ。
大いに「筆談」をお楽みください。
私達難聴者が「筆談」を必要とする場面は全然違います。
「楽しんで筆談」なんて、とんでもない、
私達はもっと切羽つまっています。
受付で、
本心は筆談などの面倒なことはしたくない職員に、こちとら、
コメツキバッタのように頭を下げて筆談での対応をお願いしているのです。
私達は切羽詰っています。
追い込まれているのです。
筆談(2)2010.11.24
「『筆談』」の定義を述べよ」
まず、広辞苑を開いてみよう。
①随筆・筆記の類
②用件を互いに文字に記して伝え合うこと
へー? ①の意味があるの? 全然知らなかった。
我々が普通「筆談」というときは、勿論上記②の意味でしょう。
手話辞典を見てみよう。
<書く><交換>とある。
左掌に右2指で書くしぐさ、次に両掌をうわむきにして「互いに」前後入れ替える。
やはり、広辞苑と同じ定義でした。
ここで、「筆談」するときのさまざまな状況を想定してみよう。
1.AもBも共に聴者の場合
この場合は、秘密のやりとりとか特別な場合でしょう。
昔は授業中に生徒らがよくやりました。
現今では堂々と私語する者が多いが・・・。
とにかく、 「互いに文字に記して」伝えます。
2.Aが手話のできない健聴者で、Bが「ろう者」の場合。
この場合も、 「互いに」文字に記して伝え合うことになるでしょう。
3.AもBも「ろう者(ろうあ者)の場合
この場合は、筆談はめったにやらないでしょう。
両者ともに手話でコミュニケーションができちゃうのだから。
4.さて、Aが聴者でBが難聴者の場合はどうなのか。
この場合は、難聴者は、口でしゃべるわけで、書くのは聴者だけ。
「互いに」書くわけではない。
広辞苑の「筆談」の定義には、4の場合を想定していないようです。
ここに、「耳の不自由な人」=「ろう者」と想定しているからであり、
要するに難聴者の存在などは、はなっから無視されているということ。
広辞苑といえばその第4版で「要約筆記」という言葉を見出し語に加えた。
ずいぶんご理解のある辞典であると尊敬していたのですが・・・
少しがっかりですね。
難聴者団体の定例会などで仲間に出会ったような場合を除いては
難聴者が「互いに文字に記して伝え合う」という場面は、めったにない。
筆談(3) 2010.11.27
日常に於いては難聴者は、聴者のなかで暮らしている。
難聴者は普通に話し、聴者からは書いてもらう。
「筆談」で応じいてくださる相手に対して「申し訳ない」という気持ちが、まず、先立つ。
そこにストレスが生ずるのである。
例外として、話し相手が要約筆記者の場合がある。
手書きとかパソコンとかの専攻にかかわらず、
相手が要約筆記者のときは、あまりストレスを感じない。
気楽だ!
それはさておき、
郵便局で年賀ハガキを買う場合、どうするか。
「ハガキ100枚ください」
と、普通に話しかければ、必ず次に困った状況になります。
「無地か、絵入りか、インクジェットか・・・」
などと問い返されます。
聞きとれなくて、「え?」{え?」を連発したあげく、
結局最後には書いてもらうというのは、いかにも策がなさすぎます。
そのことがわかっているから私は、最初から紙に書いて持っていきます。
「普通ハガキ100枚。無地。インクジェット」
と書いた紙を出します。
自分が耳が不自由であることを伝えます。
そうすれば、相手を、ごく自然に「筆談」に誘い込むことができます。
駅で身体障害者手帳を見せて割引切符を買うときも同じ。
「北中込、往復、明日使用、大人1人、新幹線利用」
など、できるだけ多くの情報を書いて渡します。
難聴者における「筆談上手」とは、決して「字が上手」という意味ではない。
相手にスムースに筆談していただけるように
工夫して上手に質問やお願いを伝えること、
それが、難聴者の側における「筆談上手」というものだろう。
一方、健聴者側の「筆談上手」とは、
「必要にして十分な情報」を、
簡潔にすばやく書いて伝える能力、
ということになるだろう。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
追記 2017.6.29
「筆談」に関する、2010年11月の記事をまとめてみました。
難聴者にとって筆談とは、たいがいが
READ ONLY
である。
難聴者は、このことに、とても
「うしろめたさ」
を感じている。
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2012年05月19日
「筆談ホステス」的方法
100円ショップでハガキ用紙を買ってきてパソコンで、
「耳が不自由です 手話か筆談でお願いします」
と印刷したカードを使っている。
お店でも、金融機関でも、役所でも、あらゆる場所で使っている。
実は、これは、ハッタリもいいところで、筆者は、手話はちょっとだけしかできない。
だから、もし本格的な手話で返されると困る。
ヒヤヒヤものではある。
でも、今までに、手話が返ってきたことは一度もない。
聴者のみなさん、「筆談」のほうを選択される。
ちょっとだけの手話なら大丈夫なんだが・・・・。
「しゃべらない」というのがコツである。
こちらがしゃべってしまうと、「聞こえる人」だと思われてしまうから。
これには相当の忍耐力が必要だ。
「あ」とか「う」という声はどうしても出てしまうが、それくらいなら大丈夫。
表情はすごく大切。
難聴も100デシベルを超えると、
どんな高額な補聴器を用いても、
相手の言葉の弁別がうまくいかない。
どうしても、「え?」「え?」と繰り返すイライラ感が付きまとう。
むしろ「筆談ホスト」を演じ切るほうが
精神的苦痛から解放される。
「耳が不自由です 手話か筆談でお願いします」
と印刷したカードを使っている。
お店でも、金融機関でも、役所でも、あらゆる場所で使っている。
実は、これは、ハッタリもいいところで、筆者は、手話はちょっとだけしかできない。
だから、もし本格的な手話で返されると困る。
ヒヤヒヤものではある。
でも、今までに、手話が返ってきたことは一度もない。
聴者のみなさん、「筆談」のほうを選択される。
ちょっとだけの手話なら大丈夫なんだが・・・・。
「しゃべらない」というのがコツである。
こちらがしゃべってしまうと、「聞こえる人」だと思われてしまうから。
これには相当の忍耐力が必要だ。
「あ」とか「う」という声はどうしても出てしまうが、それくらいなら大丈夫。
表情はすごく大切。
難聴も100デシベルを超えると、
どんな高額な補聴器を用いても、
相手の言葉の弁別がうまくいかない。
どうしても、「え?」「え?」と繰り返すイライラ感が付きまとう。
むしろ「筆談ホスト」を演じ切るほうが
精神的苦痛から解放される。
2012年05月22日
「筆談ホステス的方法」に関するコメント
西さんからのコメントです。
聴者との筆談、ことに、見ず知らずの聴者との筆談では、
声を出さないで「耳が不自由です」と書いて示すと、
たしかに、みなさん、急に親切になりますね。
これ、どういうわけでしょうかねえ。
ちょっと話は違いますが、手話の場合について。
(1)相手がろう者の場合は、口(くち)パクで、声を出さない。
(2)相手が難聴者の場合には、声を出す。(補聴器で声が聞こえる人もいる)
(3)相手が手話のできる聴者の場合は、私は、しゃべる。
相手の手話が読み取れさえすれば、別に、こちらが手話をやらなくても済んでしまう。
こんな「らくちん」なことはないのですが、その「読み取り」ができないから困っているんですよ。
僕も同じように声をださい方を選択しています。
声を出さなければ案外皆さん丁寧に対応してくれますから
声を出さない方がスムーズに事が進む場合が多いように感じてます。
聴者との筆談、ことに、見ず知らずの聴者との筆談では、
声を出さないで「耳が不自由です」と書いて示すと、
たしかに、みなさん、急に親切になりますね。
これ、どういうわけでしょうかねえ。
ちょっと話は違いますが、手話の場合について。
(1)相手がろう者の場合は、口(くち)パクで、声を出さない。
(2)相手が難聴者の場合には、声を出す。(補聴器で声が聞こえる人もいる)
(3)相手が手話のできる聴者の場合は、私は、しゃべる。
相手の手話が読み取れさえすれば、別に、こちらが手話をやらなくても済んでしまう。
こんな「らくちん」なことはないのですが、その「読み取り」ができないから困っているんですよ。
2015年02月26日
筆談ホステス政界進出
「筆談ホステス」こと斉藤里恵さんが政界進出を表明したそうだ。
4月の統一地方選で東京都北区議会選挙に出馬するという。
・「バリアフリー社会」
・「女性の社会進出」
・「子育て、少子化問題」
その言や良し!
でも、ちょっと気にかかるところがあります。
彼女は北区の地域住民として今までに、どういう活動をしてきたのか。
地域の行事とか、ゴミステーション当番とか、総会とか、
そういう基本的な地域活動のなかで、
ふだん手話通訳なり、要約筆記通訳を、どう活用してきたのか、
そのことがはっきりしない。
障害者であるにもかかわらず、とか、ホステスという職業が、ああだこうだとか、
政治活動とは直接関係のないことがやたらとクローズアップされている。
「見世物」
みたいにならなければよいが・・・、と案じています。
2015.2.26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「筆談ホステス」に関連して過去記事をご紹介したい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<2010.7.10の記事より> ↓
なにはともあれ、下記のURLをクリックしてみてください。
http://media.yucasee.jp/posts/index/4032?la=0008
(長野パソコン要約筆記グループ「ふぃーる」さんから提供)
(当ブログに対して)「ふぃーる」さんより、
「この記事にコメントを」
との要請がありました。
が・・・困ってしまった。
ホステスという職業について私は、よく知らない。
ましてや「銀座の高級クラブ」のことなど私にとって全然別世界。
そもそも聴覚障害とホステスという職業とは関係がないのでは?
「障害者だから」
とか
「障害者にもかかわらず」
というものの言いようは、だから、
何を言っていることにもならないのではないかな。
2010.7.10
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
4月の統一地方選で東京都北区議会選挙に出馬するという。
・「バリアフリー社会」
・「女性の社会進出」
・「子育て、少子化問題」
その言や良し!
でも、ちょっと気にかかるところがあります。
彼女は北区の地域住民として今までに、どういう活動をしてきたのか。
地域の行事とか、ゴミステーション当番とか、総会とか、
そういう基本的な地域活動のなかで、
ふだん手話通訳なり、要約筆記通訳を、どう活用してきたのか、
そのことがはっきりしない。
障害者であるにもかかわらず、とか、ホステスという職業が、ああだこうだとか、
政治活動とは直接関係のないことがやたらとクローズアップされている。
「見世物」
みたいにならなければよいが・・・、と案じています。
2015.2.26
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「筆談ホステス」に関連して過去記事をご紹介したい。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
<2010.7.10の記事より> ↓
なにはともあれ、下記のURLをクリックしてみてください。
http://media.yucasee.jp/posts/index/4032?la=0008
(長野パソコン要約筆記グループ「ふぃーる」さんから提供)
(当ブログに対して)「ふぃーる」さんより、
「この記事にコメントを」
との要請がありました。
が・・・困ってしまった。
ホステスという職業について私は、よく知らない。
ましてや「銀座の高級クラブ」のことなど私にとって全然別世界。
そもそも聴覚障害とホステスという職業とは関係がないのでは?
「障害者だから」
とか
「障害者にもかかわらず」
というものの言いようは、だから、
何を言っていることにもならないのではないかな。
2010.7.10
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