2013年12月15日

手話の「指さし」(2)

手話における「指さし」は、難聴者にとって難しい。
どうしても忘れがちになってしまう。

「自分」か
「あなた」か
それとも「第3者」か。
「ここ」か
「あそこ」か
それとも、「あっちの方向」か。
そういうことを区別する「指さし」が、
ろう者は自然に出てくるようだ。

小泉進次郎氏が国会で、蓮舫氏を指さして「あなた」とやったら、蓮舫が
「他人を指さすのは失礼だ」
と怒った。

目の前にいる人を指さすのはなんとなく失礼のような感覚があって、
どうしても自然に出てこないが、手話の世界では大切なことらしい。

「彼」とか「彼女」とか「~さん」というような三人称の場合の指さしは、
もっと大切だということを最近、身に染みて知った。

中学1年生の英語で「一人称」「二人称」「三人称」の区別を教えるのに
手話の「指さし」は説明手段として実にわかりやすい。

手話の「指さし」とはまったく関係ないが、
昭和40年代の後半に金井克子が歌っていた
「♪ 他人の関係
のフリを思い出した。
http://www.youtube.com/watch?v=s6GO9TcsbIA



Posted by 六万石 at 20:29 │手話