2014年06月03日
塩尻市要約筆記入門講座(1)

主催者(塩尻市社会福祉協議会)挨拶 講座受講生は12名。 2014.6.3

講義風景
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<筆者の挨拶(要旨)>
塩尻の難聴者の会の佐藤です。吉田4区(道西)です。
講座にご参加いただき、私ども耳の不自由な者にとって、感謝の気持ちで一杯です。
さきほど鈴木さんから「要約筆記歴25年」というお話があったが、すごい。
でも、私のほうが、もっとすごい。
その倍、つまり約50年間、耳の不自由をやっている。
東京オリンピック(昭和39年)の頃から、だんだんと聞こえなくなった。
聞こえなくなると、ものすごく困る。
まずは仕事をどうするか。
ろう者は「聞こえない」ことを前提として就職。
でも、中途失聴者は、そうではない。
私の仕事は「耳」を使う仕事、英語の教師でした。
仕事を失えば、経済的保障も社会的地位も、全部失ってしまう。
誰も助けてくれない。
自分で頑張る以外にない。
昭和48年(35歳)、学校を休職して、東京に出て、大学やりなおし。
昭和50年から数学教師として再出発しました。
授業では自信をもって数学を教えました。
平成10年定年退職。
その後、予備校で採点・添削の仕事など。
平成17年、町内会の役員(常会長)。
そのときが、要約筆記を初めて利用した。
要約筆記との感動的な出会いでした。
失われていた耳が戻ってきたと感じた。
その後、宮総代など、区の役員はすべて要約筆記とともに全うした。
現在、数学を教える方は、まだ現役。
ボランティアで個人指導「算数・数学クリニック」(看板は出していない)
難聴者といっても、さまざまなケースがある。
私はそのうちのONE OF THEM.
私自身は要約筆記を教えられません。
聴こえないわけだから、要約筆記ができるわけがない。
難聴者として、こういうことで困っているとか、
こういうふうに伝えてもらえばありがたい、という話ならできます。
現在、長野県中途失聴・難聴者協会に所属。協会のブログを担当。
個人的ブログとして、
「難聴者のアシタドーナル」
も出しています。記事は塩尻地域が中心。
どうかよろしく。
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上記のような話をしました。
四月の準備段階から今日まで、何よりも心臓病のことが心配で、
万一体調が悪くてドタキャンとなったら、どうしよう、
そのことだけを考えていました。
まあまあのスタートを切ることができた。
ほっとしている。 2014.6.3
Posted by 六万石 at 18:46