2014年09月08日

「ごきげんよう」のプロソディ

ネットで要約筆記に関する記事を読んでいたら、
「要約筆記ではプロソディが伝わらない・・・」
というようなことを書いたログに出会いました。

恥ずかしながら私は
英語音声学としての用語「prosody」(韻律)しか知らなかった。

広辞苑では
1.韻律
2.音節構造・音節連続・イントネーションなど音韻にかあわるさまざまな単位の総称


これじゃあよくわからん。
どなたか教えてください、
という気持ちで日曜日、当ブログで宿題として出したものです。

実は、最近、予備校の大きな地殻変動のとばっちりで、
忙しくなっていまして、
土・日にはブログを書く時間がない。(閑話休題)

さて、「Prosody」をネットで調べると、

言語学における韻律(いんりつ)あるいはプロソディー(Prosody)とは、発話において現れる音声学的性質で、その言語の一般的な書記記録からは予測されないものすべてをいう。
具体的には抑揚あるいは音調、強勢、音長、リズムなどを含むが、これらのうちで文脈によって異なりうるものを指すのであって、その言語で決まっているアクセント(高低アクセントあるいは強勢アクセント)、声調言語の声調、音長を弁別する言語における長母音・短母音の区別といった性質は含めない・・・・

これじゃあ、まだ、よく呑み込めませんね。

日本語の例を挙げると、「・・・じゃない」という言い方は異なる韻律で発話される。
1.否定する文字通りの意味では「な」にアクセントを置く。
2.また、「…ではないが~ではある」という意味の場合は「じゃ」にアクセントが置かれる。
3.肯定する意味(反語)では尻下がりの抑揚になる。
  特に強調する場合など、「な」を長く発音することもある。
  疑問の意味では尻上がりになる
ここまで読んで、なるほど。
そういうニュアンスの違いは、
確かに文字づらだけではわからない。

だから、難聴者は、(通訳の)文字だけを見ているのではなく、
発話している人の表情も見て、判断しているのである。

こんなことがわかって、嬉しくなっていたら、今朝、
≪あさイチ≫で、(朝ドラの「受け」で)、

美輪明宏さんの「ごきげんよう」(の発話)は、
150種類。
ドラマの展開に合わせて、微妙にちがう。
と。

プロソディ \(^O^)/





Posted by 六万石 at 19:02 │要約筆記