2014年10月24日
塩尻市難聴者向け教養講座
塩尻市福祉課主催の聴覚障害者向け教養講座が23日、
保健福祉センターで行われた。
塩尻市「長寿課」職員により、介護保険のしくみや、
地域包括支援センターの役割について、
ひととおりの説明をしていただいた。
また、健康運動指導士による「介護予防体操」もあり、、
実際に体を動かして楽しく体験することができた。
塩尻市の聴覚障害者向けの教養講座の歴史は非常に古い。
以前は、ろう者のみを対象としたものであったが、平成17年より、
手話だけでなく要約筆記も付くようになり、
中途失聴・難聴者も参加できるようになったものである。
講座では手話通訳、要約筆記スクリーン、パワーポイントのスクリーンが並び、
至れり尽くせりで、壮観ですらある。
長野県中途失聴・難聴者協会でも、「出前講座」として、同じような講座を導入しているが、
そのほとんどのテーマはすでに、塩尻市で行われているものである。
だから私は塩尻市のこの企画を、全県の仲間に誇っているわけだ。
ところで、一つ残念だったのは、説明内容が、ごく一般的で、
聴覚障害者を特に意識した説明ではなかったこと。
ある意味では、それはそれで仕方ないという面もあるだろうが、
せっかく聴覚障害者向けと謳っている講座なのだから、
いまひとつ、聞こえない者の立場に立った説明がほしかった。
寸劇も行われて、その熱意と工夫は大いに評価できるのだが、
なにか、シラケたような感がしないでもなかった。
たとえば、長寿課の受付で利用者が相談している寸劇。

私たちが実際に長寿課にいくときには、
手話とか筆談でのコミュニケーション以外にないのだが、寸劇では、
手話通訳者はどこにいるんですか?
要約筆記通訳者は?
あるいは、筆談の紙はどこにあるんですか?
地域包括支援センターだって、
運動能力向上教室とか、
「お出かけサロン」とか、
素晴らしい試みだと思いますが、
そこでのコミュニケーションの保障はどうなっていますか?
私たちはそのコミュニケーション障害のために、
さまざまなサービスを受けたくてもその入り口のところで、
足がすくんでしまうのです。
コミュニケーションはこうして保障しているので、
聞こえない皆さんも安心して利用してください・・・、
と言えるような地域包括センターであれば、
より、素晴らしいと思うのですが。
(付記) 長寿課に手話通訳者はいらっしゃるのか、
あるいは要約筆記通訳なり筆談で対応していただけるのか、
という私の質問に対して、
長寿課には手話通訳者も要約筆記者もいないが
お隣の福祉課と連携して対応できるという回答をいただいた。
ならば、寸劇も、そういうsituationで組み立てていただければ、
もっと良かった。
保健福祉センターで行われた。
塩尻市「長寿課」職員により、介護保険のしくみや、
地域包括支援センターの役割について、
ひととおりの説明をしていただいた。
また、健康運動指導士による「介護予防体操」もあり、、
実際に体を動かして楽しく体験することができた。
塩尻市の聴覚障害者向けの教養講座の歴史は非常に古い。
以前は、ろう者のみを対象としたものであったが、平成17年より、
手話だけでなく要約筆記も付くようになり、
中途失聴・難聴者も参加できるようになったものである。
講座では手話通訳、要約筆記スクリーン、パワーポイントのスクリーンが並び、
至れり尽くせりで、壮観ですらある。
長野県中途失聴・難聴者協会でも、「出前講座」として、同じような講座を導入しているが、
そのほとんどのテーマはすでに、塩尻市で行われているものである。
だから私は塩尻市のこの企画を、全県の仲間に誇っているわけだ。
ところで、一つ残念だったのは、説明内容が、ごく一般的で、
聴覚障害者を特に意識した説明ではなかったこと。
ある意味では、それはそれで仕方ないという面もあるだろうが、
せっかく聴覚障害者向けと謳っている講座なのだから、
いまひとつ、聞こえない者の立場に立った説明がほしかった。
寸劇も行われて、その熱意と工夫は大いに評価できるのだが、
なにか、シラケたような感がしないでもなかった。
たとえば、長寿課の受付で利用者が相談している寸劇。

私たちが実際に長寿課にいくときには、
手話とか筆談でのコミュニケーション以外にないのだが、寸劇では、
手話通訳者はどこにいるんですか?
要約筆記通訳者は?
あるいは、筆談の紙はどこにあるんですか?
地域包括支援センターだって、
運動能力向上教室とか、
「お出かけサロン」とか、
素晴らしい試みだと思いますが、
そこでのコミュニケーションの保障はどうなっていますか?
私たちはそのコミュニケーション障害のために、
さまざまなサービスを受けたくてもその入り口のところで、
足がすくんでしまうのです。
コミュニケーションはこうして保障しているので、
聞こえない皆さんも安心して利用してください・・・、
と言えるような地域包括センターであれば、
より、素晴らしいと思うのですが。
(付記) 長寿課に手話通訳者はいらっしゃるのか、
あるいは要約筆記通訳なり筆談で対応していただけるのか、
という私の質問に対して、
長寿課には手話通訳者も要約筆記者もいないが
お隣の福祉課と連携して対応できるという回答をいただいた。
ならば、寸劇も、そういうsituationで組み立てていただければ、
もっと良かった。
Posted by 六万石 at 20:46
この記事へのコメント
ROKU様
常々、感じていることです。
包括支援センターは、本当に高齢者のこと、障がい者のこと、わかってないよなぁ~と(^_^;)
高齢者が相談に行ったとき、筆談くらいしてほしいものですが・・・・多分、してない…想像がついちゃう。そういうレベルの支援センターが多いのではないでしょうか?
圏域や障がい相談支援センターなどで、中途失聴者への支援、リハビリテーションへの相談もしているのか?数件、尋ねてみたのですが、どこも対応経験なし。情報センターに一元化?
一元化というのは響きは良いですが…遠方からは利用しにくい。
そのあたり…市町村で考えたことありますか?…と、さりげない談話の中に盛り込んで聞き出していますが、ほんと、全然無いようです。
きちんとした調査、集計を行う気持ちもないので、さりげない談話の中での言葉で判断しておりますが、実際、そのような相談を受けたと聞いたことはありません。
そういうこともあってでしょうか?
歳をとれば聞こえなくなるのは当然、だから書く程のことでもない?
そんな判断がされているように感じてなりません。
聞こえなくなる人が多いからこそ、いたるところに文字での情報伝達が必要なのではないかと思うのは…予算など関係ない立場だから?(笑)
常々、感じていることです。
包括支援センターは、本当に高齢者のこと、障がい者のこと、わかってないよなぁ~と(^_^;)
高齢者が相談に行ったとき、筆談くらいしてほしいものですが・・・・多分、してない…想像がついちゃう。そういうレベルの支援センターが多いのではないでしょうか?
圏域や障がい相談支援センターなどで、中途失聴者への支援、リハビリテーションへの相談もしているのか?数件、尋ねてみたのですが、どこも対応経験なし。情報センターに一元化?
一元化というのは響きは良いですが…遠方からは利用しにくい。
そのあたり…市町村で考えたことありますか?…と、さりげない談話の中に盛り込んで聞き出していますが、ほんと、全然無いようです。
きちんとした調査、集計を行う気持ちもないので、さりげない談話の中での言葉で判断しておりますが、実際、そのような相談を受けたと聞いたことはありません。
そういうこともあってでしょうか?
歳をとれば聞こえなくなるのは当然、だから書く程のことでもない?
そんな判断がされているように感じてなりません。
聞こえなくなる人が多いからこそ、いたるところに文字での情報伝達が必要なのではないかと思うのは…予算など関係ない立場だから?(笑)
Posted by ろぜっと山口
at 2014年10月27日 16:33
