2014年11月12日

チャート式手話練習

手話サークルでは、
あらかじめ例題をホワイトボードに書いてもらい、
それを見ながら手話をやっております。

こうしてもらうと難聴者でも、
あらかじめ内容がわかるので、
なんとかついていくことができます。
こういうのを、「合理的配慮」っていうのかな。
ありがたいことである。

それはいいのだが、難点が一つある。
手話がホワイトボードの「日本語」にこだわってしまうこと。

「例題を読んで、頭に入れて、演じきって、伝えてください」
と(司会者から)指示が出た。

私は指名されて、
「でも、こんな長い文章、覚えられないよ」
と訴えたら、文章の下にフローチャートを書いてくれた。

いい方法だった。
こうすれば、ホワイトボードのほうは、ちらちらと見るだけでよい。
目の前に居並ぶ聾者に対して、直接に話ができ、
通じないような手話は、その部分を即座に指摘してもらえる。

こういう方法を大いに取り入れてもらいたいものだ。
「チャート式手話」
と名付けたい。

以前にも当ブログで書いたことだが、
手話サークルという空間では、
手話の内容を後から要約筆記されても意味がない、

たとえば、
「私は1か月も入院していた。おかげで、痩せた」
というようなことを誰かが話して(つまり手話して)
「おかげで痩せた」
のところで、(手話を読み取れている者は)どっと笑いが起こる。
それを手話が終わってから、ノートテイクで
「痩せた」
などと書いて示されても何の意味もない。
「痩せた」の手話がどうだったのか、思い出せるはずもないし、
話はもう次の話題に入っているのだから。

「手話サークルに(通常の意味での)要約筆記は不要」
と述べたのは、そういうことを言いたかったのである。
(2014/11/12)

チャート式手話練習
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Posted by 六万石 at 16:21 │手話手話サークル