2014年12月27日

難聴者対応の歯科医院

難聴者対応の歯科医院

近くのM歯科医院で、歯の掃除(歯石などの除去)をやってもらった。

以前に要約筆記通訳を利用したことのある歯科医院である。
医師も歯科衛生士も、覚えていてくれて、心得て対処してくれた。

この歯科医院、受付・待合室から治療室内の様子がオープンに見渡せる。
治療室には4席の治療椅子があり、
どの席が治療を終了したか、ということまで待合室で知ることができる。
自分の順番を予想することができて、とても安心できます。

この歯科医院、いつぞやは、
「コツコツと噛んでください」
などの、私専用のカットシートを作って対処してくれたが、
今回は、カットシートは使わず、身振り手振りだけ。

あの時のカットシートはどうなったのかな?
捨てちまったのかな?
2014/12/27

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≪過去ログから≫

2011/11/11
歯科診療の際にも、通訳は勿論必要だと思います。
内科などと違い歯科では予約診療制のところが多い。
だから受付や待合室でとまどうという場面は比較的少ない。

最近の診療では、たいがいレントゲン検査があるが、
これも、まごつくことはあっても、息を止めたりするわけではないので、
困ってしまうというほどのことはない。

一番困るのは歯科医師が この歯は抜く必要があるなどの、
治療方針の説明がある。いわゆる、
インフォームド・コンセントというヤツだ。

このときに通訳がいないと、本当に困る。
わけがわからずに「はい]と答えてしまうと、
治療が始まって、思いがけない歯を抜かれてしまうときもある。(あった)

もうひとつ、治療技術を保険の範囲でやるのか、そうでないのかをきかれるとき。
いいかげんに「はい」「はい」とこたえていると、あとで、途方もない料金を請求される。

2011/11/14
一昨日のブログで
いいかげんに「はい」「はい」とこたえていると、あとで、途方もない料金を請求される。」
と書きましたが、
「途方もない料金」という表現は
思っても見なかった料金」という表現の方がより適切であると思いますので訂正いたします。

私の場合、ずいぶん昔に保険外治療で治療した歯が数本あります。
台に寝かされたままの状態で、「保険外となりますが・・・」というようなことを言われ、
よく分からないままにOKして、一本数万円×数本分の料金を請求されたときは、
びっくりでした。

しかし、それらの歯は現在も健在で、結果的にはよかったと思っています。
良心的な歯科で、よく納得したうえでの保険外治療は大変に結構であると思います。
100万円の補聴器が、結局は使い物にならなかった!
というような「途方もない料金」とは、違う話です。

私が言いたいのは、
難聴者は、よく聞こえないがために医者に迎合する場合があり、
料金を確認しないままにYESとこたえてしまうことがありがち、ということ。。

話はかわりますが、歯科では治療の際に台に寝かされ「目隠し」されるときがあります。
その「目隠し」の状態が、すごく不安です。
この不安は、聴者の方々の想像以上かも。

こういうときの通訳についても、詰めておく必要があるのではないかと思います。
ちなみに私の場合は、
「目隠しした状態で話しかけないでください」
と、医者に念をおしてあります。

2011/11/18
歯科での通訳について要約筆記者の方からメールをいただきました。
歯科医での通訳についてサークルの学習会での話をしたことがあります。その時に、通訳者の立つ位置が問題になりました。皆、自分の歯医者での経験から想像してみましたが、いろいろ機械があるし、ライトもある。どこがいいか。そして、椅子を倒します、起こします、口開けて、痛かったら右手を挙げて等の指示はジェスチャーかなど。結論が出ないまま、中途半端に終わってしまいました。これから、考えておかないといけない課題です。
歯科医での目隠し???必要なんでしょうか。
美容院でのシャンプーでは目隠しをしてくれますが、あれもうまく乗せてくれないと気になって、口を曲げて鼻を曲げて位置を直そうとしてしまいます。(若いお兄さんが担当だとちょっと緊張するので、目隠しは必要です)歯科医では経験がありませんので、びっくりです。私は治療中、痛かったりすると、顔をゆがめてサインを出します。そうすると、「痛いですか?」と聞いてくれます。どうして目隠しするのか…気になります。(M)

ありがとうございました。
目隠しは、医師がグラインダーで歯を削るときなどにします。
歯を削るときは、右側で医師が歯を削ります。
粉末が飛ばないように、左側の歯科衛生士が細い管で水をかけます。
このときの「しぶき」が患者の目にはいらないように目隠しをする・・・
と理解していますが、ちがっているかもわかりません。

いずれにせよ、「工事中」のときは通訳者は入り込む余地はないと思います。
痛いときは患者自らが、声をあげるとかしますが、
本当に痛いときは全身が「ピクッ」と動くので、
医師にはわかるようです。
最近では、痛いときにボタンを押して医師に知らせるシステムを採用している歯科医院も増えているようです。

普通の歯科では、医師が治療治療をする時間はほんのわずかで、
そのあと歯科衛生士(または歯科助手)が患者の右から事後処理をします。
このとき、いろいろやりとりがあり通訳が必要です。
通訳は治療台の左に立つことができます。

前回にも述べましたが、通訳を一番必要とする場面は、治療中よりも、
むしろ、インフォームド・コンセントと、保険外治療の相談の場面です。
歯科医院によっても違いますので、通訳は現場での臨機応変の対応でお願いすることが多いと思います。

よろしくお願いします。

追伸:美容院での目隠しの話、面白かったです。「芸能人は歯がいのち」!!

2013/9/10
はじめて歯科診療の要約筆記派遣申請を行った。
歯科は内科と異なり、医師とのやりとりが少ないので、
いままでは何とか自分一人で治療をうけてきた。

先週、歯が欠けてしまい、歯科医院へ行ったら、いきなり抜歯された。
医師の治療方針をしっかり聞いておかねばならないと思い、
今回、初めて通訳を利用した。

受付で
「こちらが市から派遣された要約筆記の方です」
と私が紹介すると受付嬢、きょとんとした感じであった。
この医院ではおそらく、初めてのケースだろう。

「手話通訳ではなくて筆記通訳です」
と説明したら、ようやく納得顔になった。

通訳者には、医師の治療方針の説明の時のみ、
歯科衛生士の立ち位置と医師との間に割り込んで立っていただき、
立ったまま書いていただいた。

歯科では治療が始まってしまうと、通訳は不要になる。

「今日は歯石をとります」
「痛かったら手を挙げて」
「赤く染めます」
などなど、歯科衛生士がメモを書いて、次々に渡してくれた。

いつもは書いてくれないのに、
今日は、急に親切になった。

こんなこんなら、もっと早くから要約筆記を利用すればよかった。


2013/9/24
歯医者へ行ってきた。
私専用の「カットシート」が用意されていた。
よく見ると、先週使ったのと同じヤツ。
なるほど、一度作っておけば何度でも使えるんだ。
この歯科衛生士、
頭いいや。

いや、私だけでなく、
すべての聴障者の患者に使えるわけだ。
これを敷衍していくならば、
全国すべての歯医者に、
共通のカットシートがあってもいい。
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Posted by 六万石 at 23:25