2016年05月20日
パソコンテイクと要約筆記
≪つぶやき≫
パソコンテイクと要約筆記
(私見ですが)大学の講義のパソコンテイクは、要約筆記とは
コンセプトが異なる点があると思います。
要約筆記
1.現場の通訳である
2.記録性はない。
パソコンテイク(講義のノートテイク)
1.現場の通訳の部分もあるが、そうでない部分もある
2.学生が何度も読み返して学習できるような記録性も要求される。
パソコンのディスプレーに表示されるログを見ながら、
そのまま、即座に内容を把握できるという学生は少ないと思う。
何度も何度も読み返して、内容を理解し、
何度も何度も読み返して理解を深める。
それが学生の勉強である。
ノートテイカーが、あまりに上手に要約して書いてしまうのは、
かえって、学生自らの学習権を奪うことにもなりかねない、
という考え方もできると思います。
(※)この記事は、アーカイブです。
2016.5.20 (FRI)
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コリ
要約筆記を依頼した時は、「読んだ後は破棄してください。これは記録にはなりません。
これを読んで自身で記録しておくことはできます。」と言われました。
大学の講義のノートテイクとなると、経験もなくわからないのですが
ノートテイカーのご苦労はいかばかりのものかという方向に考えが行ってしまいます。
ノートテイカーの書いたものは破棄しないで、そのまま学生のノートとして利用できるのでしょうか。
ノートテイカーは、その講義について知識が必要ですし、
知識に基づいて理解したことを、学生にわかってもらうように要約筆記しなければならない。
確かにあまり分かり易く要約してしまっては、学生は考える必要がなくなるかも。
Posted by コリ at 2016年05月21日
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ROKU
コリさん、書き込みありがとうございました。
昭和48年、私は、白山通りの大学で数学を学んでおりました。
30歳代の、第二の青春。
そのころは、もう、聴力も、かなり失われておりました。
たまたま、隣の座席に席を取っていた女性の方に、
「ノートを見せてください」
とお願いした。
その女性は、実は仙台の中学校の音楽の先生で、
学校の事情で、「数学の単位をとってこい」との勤務命令で、
「特急ひばり」で、仙台から東京に通っていらっしゃった方です。
そのノートを見ると、内容が全くデタラメ
これは数学をやっている者のノートではない。
でも、そのログを見せてもらうことによって、
例えば
「小数を分数に直すには規則がある」
というようなログを
「有限小数を既約分数で表現する」
というふうに、読み替えれば、前後のつじつまがぴったり合う。
なるほど、「実数の小数展開」の話か、と理解した。
こんな、
「蘭学事始め」
みたいな方法で、一生懸命勉強していました。
ノートテイカーが、講義の分野に精通している場合はそれにこしたことはないのですが、
ノートテイカーが、自分の知識の及ばない場合には、
「聞こえたとおりにノートテイクする」、
そういうことも、あり得るのではないかと、思います。
2016.5.21 (SAT)
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コリ
そうですね。ろくさんのおっしゃる通りです。
聞きとれなかったことが、わずかでも文字になると、
そこから内容が推測できることが多いのです。
口の動きを目で追って、全神経を聞くことに集中させることは、疲れます。
横に書いてくれる人がいてくれるだけで大きな安心感が生まれます。
大学の講義のノートテイクなんて聞いて、学生の気持ちが第一なのに、
ノートテイカーのことを心配してしまいました。
Posted by コリ at 2016年05月21日
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<書き込み大歓迎>
Posted by 六万石 at 13:21
│つぶやき万華鏡
この記事へのコメント
似たような経験談。
ある美術講評会に出席した時、ノートテーカー2名の派遣の元参加しました。
講評会は、当然のように美術的専門用語や代表的作品を描いた作家の名前だけで
その作品が分かるという事が大前提で勧められていました。
要約筆記者はベテランの安心してお任せできる方でした。
ですが、専門用語が飛び交う中で、
随分ご苦労なさっておられました。
要約途中にもかかわらず、赤色サインペンで、
その場だけで通用する省略表示を指示し、
その後省略文字での要約をお願いしました。
極めて特殊な環境下での要約筆記でしたから、
ご参考までにご報告しました。
ある美術講評会に出席した時、ノートテーカー2名の派遣の元参加しました。
講評会は、当然のように美術的専門用語や代表的作品を描いた作家の名前だけで
その作品が分かるという事が大前提で勧められていました。
要約筆記者はベテランの安心してお任せできる方でした。
ですが、専門用語が飛び交う中で、
随分ご苦労なさっておられました。
要約途中にもかかわらず、赤色サインペンで、
その場だけで通用する省略表示を指示し、
その後省略文字での要約をお願いしました。
極めて特殊な環境下での要約筆記でしたから、
ご参考までにご報告しました。
Posted by ニシダ at 2016年05月23日 07:40
そうですね。ろくさんのおっしゃる通りです。聞きとれなかったことが、わずかでも文字になると、そこから内容が推測できることが多いのです。
口の動きを目で追って、全神経を聞くことに集中させることは、疲れます。横に書いてくれる人がいてくれるだけで大きな安心感が生まれます。
大学の講義のノートテイクなんて聞いて、学生の気持ちが第一なのに、ノートテイカーのことを心配してしまいました。
口の動きを目で追って、全神経を聞くことに集中させることは、疲れます。横に書いてくれる人がいてくれるだけで大きな安心感が生まれます。
大学の講義のノートテイクなんて聞いて、学生の気持ちが第一なのに、ノートテイカーのことを心配してしまいました。
Posted by コリ at 2016年05月21日 14:11
コリさん、書き込みありがとうございました。
昭和48年、私は、白山通りの大学で数学を学んでおりました。
30歳代の、第二の青春。
そのころは、もう、聴力も、かなり失われておりました。
たまたま、隣の座席に席を取っていた女性の方に、
「ノートを見せてください」
とお願いした。
その女性は、実は仙台の中学校の音楽の先生で、
学校の事情で、「数学の単位をとってこい」との勤務命令で、
「特急ひばり」で、仙台から東京に通っていらっしゃった方です。
そのノートを見ると、内容が全くデタラメ
これは数学をやっている者のノートではない。
でも、そのログを見せてもらうことによって、
例えば
「小数を分数に直すには規則がある」
というようなログを
「有限小数を既約分数で表現する」
というふうに、読み替えれば、前後のつじつまがぴったり合う。
なるほど、「実数の小数展開」の話か、と理解した。
こんな、
「蘭学事始め」
みたいな方法で、一生懸命勉強していました。
ノートテイカーが、講義の分野に精通している場合はそれにこしたことはないのですが、
ノートテイカーが、自分の知識の及ばない場合には、
「聞こえたとおりにノートテイクする」、
そういうことも、あり得るのではないかと、思います。
昭和48年、私は、白山通りの大学で数学を学んでおりました。
30歳代の、第二の青春。
そのころは、もう、聴力も、かなり失われておりました。
たまたま、隣の座席に席を取っていた女性の方に、
「ノートを見せてください」
とお願いした。
その女性は、実は仙台の中学校の音楽の先生で、
学校の事情で、「数学の単位をとってこい」との勤務命令で、
「特急ひばり」で、仙台から東京に通っていらっしゃった方です。
そのノートを見ると、内容が全くデタラメ
これは数学をやっている者のノートではない。
でも、そのログを見せてもらうことによって、
例えば
「小数を分数に直すには規則がある」
というようなログを
「有限小数を既約分数で表現する」
というふうに、読み替えれば、前後のつじつまがぴったり合う。
なるほど、「実数の小数展開」の話か、と理解した。
こんな、
「蘭学事始め」
みたいな方法で、一生懸命勉強していました。
ノートテイカーが、講義の分野に精通している場合はそれにこしたことはないのですが、
ノートテイカーが、自分の知識の及ばない場合には、
「聞こえたとおりにノートテイクする」、
そういうことも、あり得るのではないかと、思います。
Posted by 六万石 at 2016年05月21日 13:30
要約筆記を依頼した時は、「読んだ後は破棄してください。これは記録にはなりません。これを読んで自身で記録しておくことはできます。」と言われました。
大学の講義のノートテイクとなると、経験もなくわからないのですが
ノートテイカーのご苦労はいかばかりのものかという方向に考えが行ってしまいます。
ノートテイカーの書いたものは破棄しないで、そのまま学生のノートとして利用できるのでしょうか。
ノートテイカーは、その講義について知識が必要ですし、知識に基づいて理解したことを、学生にわかってもらうように要約筆記しなければならない。
確かにあまり分かり易く要約してしまっては、学生は考える必要がなくなるかも。
大学の講義のノートテイクとなると、経験もなくわからないのですが
ノートテイカーのご苦労はいかばかりのものかという方向に考えが行ってしまいます。
ノートテイカーの書いたものは破棄しないで、そのまま学生のノートとして利用できるのでしょうか。
ノートテイカーは、その講義について知識が必要ですし、知識に基づいて理解したことを、学生にわかってもらうように要約筆記しなければならない。
確かにあまり分かり易く要約してしまっては、学生は考える必要がなくなるかも。
Posted by コリ at 2016年05月21日 11:23