2016年07月06日

松本地震(アーカイブ)

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 松本地震

                                      2011.7.1 記事
おひさま」を見終わって、さて、と立ち上がろうとしたとき、
部屋にいた愛犬モモが狂気のように駆け出した。
その瞬間、ドドドーンと下から突き上げてきた。

突然そこに全く異次元の時空間が出現した。
日頃から備えていたはずの心の準備などは一瞬にして飛び去っていた。
怖がる犬をひっしと抱いたまま呆然と、じっとしている以外になかった。

常備薬や筆談用具などをいれてある防災リュックのことに思い至ったのは、
揺れが収まってからであった。

このたび安否をお気遣いくださり、FAXで、あるいはメールで、いちはやくご心配下さった
長野難聴の浜会長、塩尻要約筆記ペンペン草ならびに塩尻市福祉課をはじめ、
ご心配いただいた皆様に感謝いたします。

幸いにして我が家は、外見上は大きい被害はありませんでした。
詳しく点検すれば、あちこちに歪みやひび割れがあるかもしれません。

今回話題の、牛伏寺断層は、松本市と塩尻市の境にあります。

また、フォッサ・マグナ(Fossa=割れ目 Magna=大きな)糸魚川ー静岡線が走っています。
このブログを発信している編集者の家は、まさにその上にあります。

牛伏寺断層を含む区間でマグニチュード7.5~8.5の大地震が、
30年以内に起きる確率は14%、
50年以内では20%、全国で2番目の高い確率とされています。

地震調査研究本部の資料によれば、
活動周期は約1000年。前回発生は西暦762年または841年。
しかも、3.11東北大地震の影響で、地殻のバランスが大きく崩れているという。

今回の地震が、さらなる大地震の前触れでないことを祈るばかりです。

(註)
牛伏寺」は「ぎゅうふくじ」ではなく、「ごふくじ」と読みます。
創建は聖徳太子が自ら十一面観音菩薩像を彫り込み祠を建立した事が始まりと伝えられています。

天平勝宝7年(755)に唐の玄宗皇帝の使者が大般経600巻を善光寺に奉納の途中、
経を運んでいた2頭のが当地で倒れた(病にした)。

2頭の牛は当地で手厚く介抱されて元気になり立ち上がって、経典を善光寺に無事送り届けることができた・・・、
といういわれがあります。

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2016.7.6 (WED)





Posted by 六万石 at 20:07 │四季の万華鏡