2016年02月21日

「推測変換候補」(難聴者の脳内作業)


「推測変換候補」

i-PADにも、少し慣れては来ているが、まだまだ、
その機能の百分の一も使っていないと思う。

パソコンとの違いは、入力方法。
下部に表示されるキーボードに入力すると表示部に変換したい文字がズラ~と並び、
その中から選んでいく。
段々と的(まと)が絞られていって、目的のフレーズが確定する。
こう書くと、なんだか面倒そうだが、実際には瞬時に確定する。

こんなことは、ケータイを使っていた者にとってはあたりまえのことだろうが、
私は、ケータイを飛び越えて、一気にタブレットに進んだので、この
推測変換候補
という方式が、新鮮である。

これは、難聴者が手書き要約筆記を利用しているときの頭の働きに似ている。
難聴者の頭の中に
「推測変換候補文字表示」
というような機能があると思っていただければよい。
難聴者は、紙に書かれていく文字を見ながら、次を予測しているのである。

要約筆記者が書き終えたとき、利用者も読み終えている、というのが、理想である。
筆記者が書き終えてから、改めて読み直す、というようなことでは、
会議などの切迫した現場では、遅れてしまいます。

それは、筆談の場合も同じである。
黒地の電子ボードでは、筆記者が書いている文字が読みづらい。

このことについて、長野難聴の協会ブログで、
要約筆記者からのコメントをいただいておりますので、引用いたします。

要約筆記サークルの仲間が、電化製品のような、該当のボードを持っていて、(やや高額ですが)ペンの消耗や紙を何枚も用意しなくてすむかな…と思っていましたが、
このように、はっきり白紙に黒文字が良い!とおっしゃっていただき、やはり、利用者の声が一番だと思いました。
黒い電子ボードに、光る文字は、書いていても違和感がありましたし。
ご意見ありがとうございました。
Posted by よね at 2016年02月17日


関連記事(当ブログ1/15)→http://rokumangoku.naganoblog.jp/e1851746.html
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2016.2.21 (SUN)

追記 2017.8.20

難聴者が手書き要約筆記を利用しているときの(難聴者の脳内活動を
分析してみました。

パソコン要約筆記で、IP-Talkで、モニターを見ている場合には異なります。
モニター部には、要約筆記者によって正しく変換された文章が出てくるので、
利用者は推測する必要(余地)がない。

文章が表示されるのを、ひたすら待つ以外にない。
パソコンよりも手書きの方が「速い」と感じるのは、そのような意味である。

ところで、私は、パソコン要約筆記のノートテイク利用の場合には、
画面の下方に表示される入力部を見ていることが多い。
つまり、正しく変換される前の文章を見ている。

大概の場合、要約筆記者が正しく変換するのを待たず、わかってしまう。

ただし、このことは、すべての難聴者(利用者)に当てはまることではない、
ということも、また、承知しております。
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この記事へのコメント
長野では、手書きの場合もOHCが主流です。
私自身、OHCによる文字が黄色っぽいと感じたことはありません。
要約筆記者にお聞きしてみると、プロジェクターの性能により、
見え方がちがってくることもあるらしい。
塩尻のプロジェクターは、地元EPSONに寄贈していただいたもので、高性能です。
今ではほとんど見かけなくなっているOHPですが、入門講座(体験講座)では、OHPの体験も課しております。「黒の偏光グラスに白手袋」といういでたちは、いっぱしのプロの要約筆記者っぽく、私は好きでした。
Posted by 六万石六万石 at 2016年02月24日 18:50
白い紙に黒文字は良いですよね。
同様にOHPで表示された文字に慣れてしまっていると、OHCの文字は「黄色ぽいので見にくい」「目が疲れる」などの意見があります。
個人的にもOHPのほうがくっきりとした文字になり好みです。
残念なことにOHPは生産中止となり、現在あるのが壊れたらお終いだそうで・・・。
OHCは小型で持ち運びが楽なんですが、読むことで目が疲れてしまうから嫌だと言われてしまってはね~~~。
長野では手書きの場合OHCが主流でしょうか?
Posted by みみばあちゃん at 2016年02月22日 15:39
引用いただき恐縮です。
要約筆記の通訳技術は、年々「もっと速く表出を」が求められているように感じます。文字を速く表出することで難聴者の意思表示や自己決定が可能になる。
私が、今後、要約筆記を利用する立場になったら「もっと、もっと速く表示して、今、何の話をしているか教えてよ!」と要求してしまうだろうなとも思います。
要約筆記者の個人的な未熟な技術のせいで、その社会参加が遅れてはならない!
だから、頑張らねばと思う今日この頃です。
Posted by よね at 2016年02月21日 22:12