2014年03月03日

「災害に役立つ手話」は役立つか?

今朝の市民タイムスに、耳の日フェスティバル(松本市)の記事がありました。
「災害に役立つ手話学ぶ」
の見出しで、
「私は耳が聞こえません」
「なにか困ったことはありますか」
など、災害時に役立つ八つの手話などを学んだ
とある。

私たちの手話会でも、過日
「ペットボトルをまだもらってありません」
「毛布が足りません」
などの手話表現を学んだ。

参加していた難聴者の一人がつぶやいた。
「これって、どういうときに役立つの?」

難聴者は、そういうことはすべて口頭で言えます。
だから、デッカイい声で言えばいいだけことだ。

避難所に手話通訳者がいない場合、
いくらか手話を知っている私たち難聴者が通訳となることもあるかもしれない。
その時には、ろう者のために役立つ仕事をすることができるかもしれない。

ろう者の手話を難聴者が読み取り
それを口頭で聴者に伝え
聴者は筆談で難聴者に回答し、
それを難聴者が手話でろう者に伝える・・・・

そういう、非常に限られた場面でのみ「役立つ」のかな?

でも、私たち難聴者の程度の手話で役立つとは、到底思えないが・・・。

私はそういう手話単語を学ぶとき、
どういう場面で役に立つのか、などと、
あまり考えたことがない。

災害時の手話であろうと、
医療関係の手話であろうと、
私は、それを役立てようと思って学んでいるのではない。

ただ、ただ、
同じ耳の聞こえない者同士、
ろう者と仲良くなりたくて、
さらには
言語として興味があるから、学んでいる。
  


Posted by 六万石 at 08:43手話