2014年02月08日

聴覚障害の2級とは

私は現役の頃、長い間「4級」で過ごしました。
本当は耳鼻科へ行って検査してもらえば、3級になっていたことと思います。

職場の身体検査では、聴力のところに
「所見あり」
という文字が入っていて、これは
「職場の身体検査では精密に測定できないので、専門医で検査してください」
ということだった。

「障害の等級が重くなると、首になるかもしれない」
と、警戒して私は、専門医にもいかず、
補聴器と筆談で、なんとかそのまま定年まで勤めあげました。

定年退職後、松本のA耳鼻科で検査してもらった。
その時にはすでに、補聴器でのコミは不可能に近くなっていたが、
ボリュームをいっぱいに上げて、精いっぱいカンを働かせ(いわゆる「口話」で)、
何とか医師とのやり取りをした。

医師は、なにやらハンドブックのようなものを見せて、
「ここにこんなことが書いてある」
という。

「身体障害2級とは、(聴覚障害の場合)補聴器などのいかなる手段によっても
音声によるコミが不可能の場合である」
というようなことが書いてあった。

医師は
「あなたは今、私とのコミが可能だったから、2級ではなくて3級」
とおっしゃった。

私は納得して帰り、
こんどは、補聴器購入の申請書に印を貰うため、塩尻のB耳鼻科に行ってみた。

私は医師とのコミの手段として、初めから筆談を要求した。
A耳鼻科と同じような検査だったが、2級と診断が下った。
A耳鼻科とB耳鼻科の診断が違うということで、なにか変な感じであった。

これは厳密な根拠があるわけではなく、
医師がこちらの申告をどう受け止めるかによって、決まる。
そう感じた。

2級になると、税金から40万円の控除がうけられるということで、
3級よりも2級の方が有利であり、B耳鼻科の診断に対して異存はなかった。

6級から3級までは、オージオメーターでグラフをもとに診断する。
2級は、オージオメータでは測りきれない部分があるので、その部分は本人の申告。
医師の判断にゆだねられると言うことである。
・・・・・・・・・・・・
なお、この記事は今回の佐村河内氏のこととは、直接の関係があるわけはなく、
別のエピソードです。(念のため)

下記は「過去ログ(2012年3月19日)」のコピーです。ご参考まで。
聴覚障害を偽装し、患者に障害年金を不正受給させ、多額の診療報酬を得た札幌市の耳鼻咽喉科医が懲役8年の刑を言い渡された。また、関連して起訴された患者ら計22人の有罪も確定。(毎日新聞3/19)

こういうニュースは「ヤ」ですね。

私たちは聴力検査の際に、オージオメーターで、必死になって音を聞き取ろうとしています。
何とか聞こえたい、間違いであってもいいから聞こえたい、そういう心境です。
時には耳鳴りと混同して、聞こえていないのにボタンを押してしまうことがある。
そういう時はグラフに特異な数値が記されるので、何度も何度も検査するのが普通です。

私の場合のように100デシベルを超えていると、オージオメーターの音をいくら上げても、音として聞こえない。
耳元の振動音としてのみ伝わります。
さらに音量を上げられると、「痛い」というような感覚になります。

ところが、聞こえているのに
「聞こえない・全然聞こえない!」
と申請して、不正を働く輩がいる。
そういう場合医者はどうするか。

ひとつの作戦があるんだそうです。
・・・ 診察を終えて
「では、今日の検査はこれまで。後で書類をつくっておきましょう」
ということで、偽患者が帰っていく。

その後ろから
「○○さん、忘れ物ですよ」
と呼びかける。

とっさに振り向いて、ばれてしまう。
そんな話を聞いたことがあります。

今回捕まった医者は、申請者と普通の会話をしているのに、
あえて身体障害該当者と認定して、その見返りに多額の診療報酬を得ていたとのこと。
身体障害者に対する冒涜以外の何物でもない。
2012年03月19日




  


Posted by 六万石 at 19:09補聴器

2014年02月08日

雪がコンコン降る




                                            2014.2.8

 
雪がコンコン降る。
人間は
その下で暮らしているのです
 
無着成恭「山びこ学校」 『山形縣山元村中学校生徒の生活記録』から、石井敏雄 雪



  


Posted by 六万石 at 16:23

2014年02月08日

ペレットストーブ


                        ペレットストーブ (塩尻市役所)

ペレット (pellet)と は、一般に小さい固まりを指す。
猛禽類などが消化できないもの(羽、骨)を吐き出した塊。
プラスチックなどを加工しやすいように3~5 mm 程度の粒子状にしたもの。
なども。 ...

ストーブの燃料として用いられつのが「木質ペレット」。
(製材副産物を圧縮成型した固形燃料)

木質ペレットは燃焼によってCO2を発生するが、
化石燃料の燃焼とは異なり炭素循環の枠内でその総量を増加させるものではない。
このため統計上はCO2を排出しないものとして取り扱われる。



塩尻市は木曽・楢川村と合併したおかげで
「木質ペレット」
なら、
いっくらでもあります。

【追加】

その、ペレットストーブの、真ん前に、ありました。

♪ 雪の降る夜は 楽しいペチカ
    ペチカ燃えろよ お話しましょ・・・
  


Posted by 六万石 at 08:43