2014年01月07日
「目で聴くテレビ」違和感
この正月、久々ぶりに「アイドラゴン」(目で聴くテレビ)を見ていたら、全難聴理事長の高岡正さんが出て、受信料の支払いを要請していた。「目で聴くテレビ」の財政がひっ迫しているらしい。
「目で聴くテレビ」については、過去に当ブログでも書いたことがあるが、新しい読者の方々もいらっしゃいますので、ちょっとおさらいします。
CS障害者放送統一機構は、1998年に全日本ろうあ連盟と全日本難聴者・中途失聴者団体連合会が中心となり、結成されたものである。
発足の契機となったのは、1995年に起きた阪神淡路大震災で、情報が一般放送では聴覚障害者に届かなかった、という苦い経験からである。その教訓から、CS障害者放送統一機構が発足し、聴覚障害者のための手話と字幕を付与した独自のCS通信による番組の放送が開始された。
番組を視聴するためには特約店(代理店)から販売される通信衛星の専用チューナー「アイ・ドラゴンⅢ」が必要。これは、聴覚障害者情報受信装置として、CSアンテナが必要で、緊急警報装置とセットで身体障害者日常生活用具に指定されている。地上波各局の文字放送や災害時の緊急情報を受信できる機能が備わっている。
以上、概略である。
緊急警報装置というのは、日本のどこかで災害があった場合に、パッ!パッ!と光が点滅し、手話と字幕の放送が始まっていることを伝える装置である。最近では防災行政無線文字表示機を付与している自治体もあり、それに比べて影が薄くなっている。日本のどこかで地震があった場合に手話放送があるといっても、実際に自分の居住地域が地震の場合、どの程度機能するのか、よくわからない。
また、テレビがアナログだった時代には、アイドラゴンによって、字幕放送を楽しむことができる番組がたくさんあったが、地デジになってからはテレビはほとんど字幕付きとなり、この機能もまた影が薄くなっている。
さらに、アイドラゴンの放送内容は、ろう者むきに偏っていると私は感じている。ろう者の話題がほとんどで全難聴の話題などほとんど取り上げられていない。
「リアルタイム放送」は、手話に対して、「あと追い字幕」の番組だから、手話が読み取れない者にとっては見ずらい。また、「アナザータイム手話放送」では、手話通訳者は大きく映し出されるが、そのぶん元の映像画面が縮小されるため、青色や緑色の字幕がほとんど読めない。だから、結局手話を読み取れないと全然わからない。
’聴覚障害者のために’、と標榜しながら中途失聴・難聴者には「よく見えない」という番組があっていいのだろうか。
そう思っていた矢先に、全難聴の高岡さんが出てきて、CS障害者放送統一機構副理事長のお立場で受信料(年間6300円)の納入を要請していたので、ちょっとびっくりした。
というよりも、はっきり言って違和感があった。
なお、私はきちんと納入しております。(ROKU)
「目で聴くテレビ」については、過去に当ブログでも書いたことがあるが、新しい読者の方々もいらっしゃいますので、ちょっとおさらいします。
CS障害者放送統一機構は、1998年に全日本ろうあ連盟と全日本難聴者・中途失聴者団体連合会が中心となり、結成されたものである。
発足の契機となったのは、1995年に起きた阪神淡路大震災で、情報が一般放送では聴覚障害者に届かなかった、という苦い経験からである。その教訓から、CS障害者放送統一機構が発足し、聴覚障害者のための手話と字幕を付与した独自のCS通信による番組の放送が開始された。
番組を視聴するためには特約店(代理店)から販売される通信衛星の専用チューナー「アイ・ドラゴンⅢ」が必要。これは、聴覚障害者情報受信装置として、CSアンテナが必要で、緊急警報装置とセットで身体障害者日常生活用具に指定されている。地上波各局の文字放送や災害時の緊急情報を受信できる機能が備わっている。
以上、概略である。
緊急警報装置というのは、日本のどこかで災害があった場合に、パッ!パッ!と光が点滅し、手話と字幕の放送が始まっていることを伝える装置である。最近では防災行政無線文字表示機を付与している自治体もあり、それに比べて影が薄くなっている。日本のどこかで地震があった場合に手話放送があるといっても、実際に自分の居住地域が地震の場合、どの程度機能するのか、よくわからない。
また、テレビがアナログだった時代には、アイドラゴンによって、字幕放送を楽しむことができる番組がたくさんあったが、地デジになってからはテレビはほとんど字幕付きとなり、この機能もまた影が薄くなっている。
さらに、アイドラゴンの放送内容は、ろう者むきに偏っていると私は感じている。ろう者の話題がほとんどで全難聴の話題などほとんど取り上げられていない。
「リアルタイム放送」は、手話に対して、「あと追い字幕」の番組だから、手話が読み取れない者にとっては見ずらい。また、「アナザータイム手話放送」では、手話通訳者は大きく映し出されるが、そのぶん元の映像画面が縮小されるため、青色や緑色の字幕がほとんど読めない。だから、結局手話を読み取れないと全然わからない。
’聴覚障害者のために’、と標榜しながら中途失聴・難聴者には「よく見えない」という番組があっていいのだろうか。
そう思っていた矢先に、全難聴の高岡さんが出てきて、CS障害者放送統一機構副理事長のお立場で受信料(年間6300円)の納入を要請していたので、ちょっとびっくりした。
というよりも、はっきり言って違和感があった。
なお、私はきちんと納入しております。(ROKU)
Posted by 六万石 at
22:53
2014年01月07日
1月7日の記事
小さなメモ用紙
昔は、補聴器を使い、全神経を集中しても、
やっぱりトンチンカンなやりとりで、
何度も聞き返して険悪な雰囲気になったことが多かった。
補聴器で聞くのをやめて、メモで伝えてもらうようになって、
夫婦喧嘩はめったにしなくなった。
家庭で使う筆談用紙は、最初(数年前まで)はA4版。
そのうちにA5となり,A6となり、
だんだん小さくなっていった。
女房が他界して嫁の代になったら、
さらに小さくなった。
やっぱり、若いから、デッカイ紙は「カッタルイ」のだろう。
食事中など、
話題が変わったときに、このメモ用紙に、
パッとキーワードを書いてもらうだけで、
会話に参加できます。
さて、写真右のIDカードは、そらさんの作。
これは25周年記念の作品展示(サンアップル)にも出た。
「ロクさんも何か出せばよかったのに」
と言われたけど、
愛犬が「代理」で、出ていた。(ノダ)
Posted by 六万石 at
17:23