2014年06月14日

昭和の時代の磁気誘導ループ

本日(6/14)、松本地域のカタクリの会例会へ行ってきました。
テーマは
「派遣申請・ループについて学ぼう」
カタクリの会は長野難聴の外郭団体なので、
私は後方支援ということで参加しました。

ループの試聴実験では、
私自身はループを使っても音声の聞き分けができない。
だって、私はカミナリですら聞こえないのだから。

しかし、かつては私もループの恩恵にあずかっていたことをお話して、
ループの有効性を力説してきました。(※)

例会はなかなかの盛会で、活発な質問・意見が出ていました。
写真速報を長野県中途失聴・難聴者協会ブログに速報を掲載してあります。
→ http://naganan.naganoblog.jp/

(※)中途失聴・難聴者協会のブログ(6/11投稿記事)から
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昭和の時代の磁気ループ

私は昭和の時代、補聴器は東京で購入していた。
補聴器専門店ではカウンターにループを設置していた。
東京ではそれが普通だった。

補聴器専門店では、テレビ用の個人ループも廉価で販売されていた。
長さ3mぐらいのコードの先端にコイルがついていた。(胸ポケットサイズ)
補聴器をTにしてくっつけて、テレビの音声を楽しむことができた。
たしか、1000円ぐらいで購入したものだ。

補聴器のTスイッチは、電話にも有効であった。
と言うよりも、Tとは、そもそもTelephoneを用いるための機能だったのだ。
補聴器を電話にくっつけると磁波が機能して、電話がよく聞こえた。

諸外国では、公共施設のループ設置は、アタリマエだった。

将来、さらにループが広まる時代がきっと来る!
そうと思っていたのだが・・・・・

ところが、である!
平成元年、その期待は見事に裏切られた。
NTTが、それまで電話についていた磁気機能を取り去ってしまったからだ。
私は電話が急に使えなくなった。(※)

※ NTTでは、その後、「耳の不自由な方のために」と、
  「明瞭(めいりょう)」という商品名の受話器を用意した。
  でも、感音難聴者にとってそれは、ぜんぜん「明瞭」ではなかった。

そしてそのころから、世間の磁気ループも下火となっていった。 
 (六万石)

  


Posted by 六万石 at 20:37